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介助犬
介助犬とは何をする犬ですか?
- 落としたものを拾ってくれる
- 車椅子を引っ張ってくれる
- ドアを開けてくれる
- 起き上がるのを手助けしてくれる
犬にできることは、ハイテク機器に比べればとても簡単なことに限られます。
その仕事はいずれも、ほんのちょっとした手助けに過ぎません。
けれども、わざわざ人を呼んで頼むには気兼ねをするような、と言って自分一人ではできない。
その役割を犬が担うことは障がい者の精神的負担をとても軽くしてくれます。
誰かがそばにいてくれないと、何かあったときに不安だ。だからといって、いつ起きるか分からないことのために誰かに常にそばに居てもらうこともできない。
でも犬なら、むしろ喜んでずっと傍に居てくれる。
犬と人。
犬もまた、人の世話なくしては生きてはいけない動物です。
互いが互いを必要とする関係が、障がい者の自立をサポートします。
そして介助犬の存在は、躊躇しがちな周囲の方と、気後れしがちな障がい者の間に生じる小さなバリアをも、犬ならではの力で取り払ってくれます。
自分の出す指示で犬にしてもらう作業は、自分たちで出来たという達成感を与えてくれます。
何も言わず、存在や視線を感じさせることなく、いつも自分を見守ってくれる。
愛情を寄せ合い、心の癒やしとなってくれる。
犬を撫でる行為が、知らず知らずのうちに動かない指を動かしてくれた。
ユーザーさんから語られたこれらの言葉こそが、犬にしか出来ない介助です。
どんなに便利な機械が開発されても、心の介助まではできません。