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聴導犬とは
聴導犬って、なぁに?
聴導犬は、耳が聞こえない、または音や言葉が聞き取りづらく、日常生活でサポートを必要としている聴覚障がい者をサポートする補助犬です。
聴導犬が、生活で必要な音が鳴った時にユーザーに知らせることで、ユーザーは「音が知らせる情報」をキャッチすることができます。
音が知らせる情報って、なぁに?
日常生活の中では、「音」がたくさんあふれています。
たとえば「声」。これもコミュニケーションを通して情報を得るために必要な「音」です。
そのほかにも、メール受信を知らせる着信音、危険を知らせる自転車のベルや車のクラクションなど…
私達の生活では、様々な音が生活に必要な情報を知らせてくれています。
聴導犬の役割
(1)ユーザーの安全で、より過ごしやすい生活のサポート
生活に必要な音と、その音が知らせる情報を伝えます。
(2)精神的なサポート
聴導犬が生活に必要な音を伝えることで、音が鳴っていないかを 常に気にする緊張感などの精神的な負担が軽減されると共に、
「音を知らせてくれる存在がそばにいる安心感」がうまれ、精神的なサポートになります。
(3)周りからの理解や、必要なサポートを得られるきっかけ
聴覚障害は、その方の見た目から「耳が不自由なんだ」と周りの人が、障害について気づくことがなかなかできません。
しかし聴導犬がいることで、その方が聴覚障害を持っていることを周りの人が気づきやすくなります。
その結果、「無視された」などの誤解を避けられたり、緊急放送が流れたときなどにサポートを得やすくなるなど、理解やサポートのきっかけにもなります。
聴導犬の仕事
家の中では…
FAXの受信音、メールの着信音、玄関のチャイム、目覚まし時計の音、
赤ちゃんの泣き声など、生活する上で必要な様々な音を知らせます。
家の外では…
窓口などでの順番待ちの際に、名前や鈴の音に反応して知らせます。
いつでも危険を知らせる
火災報知機などの警報機の音を知らせてくれたり、自転車のベル・車のクラクションの音を知らせて、安全を守ります。
実際には、どうやって音を知らせるの?
音が鳴ってるよ!とタッチしておしえてくれます! 「何が鳴ってるの?」と合図すると、鳴っていた携帯まで案内し伏せて知らせます。 「メールがきて携帯が鳴ってるよ」
携帯を持ってくる知らせ方もあります。「玄関チャイムが鳴ってるよ」
玄関チャイムが鳴ると、タッチしてから玄関まで誘導します。「目覚まし時計が鳴ってるよ」
目覚まし時計が鳴ると、体をゆすって起こしてくれます「自転車のベルが鳴ってるよ」
自転車のベルや車のクラクションが鳴ると、立ち上がって危険を知らせます。
一人ひとりに合った育成
聴導犬をご希望される方が知らせてほしい音は、一人ひとり違います。
ユーザーのご事情や希望によって、同じ音でも知らせ方を変えることもあります。
それは一人ひとりの生活や障害が異なるからです。
そのため、まずは日常生活を送る上で困っていることを訓練士が直接伺い、
「どのような音を知らせてほしいか」
「聴導犬を持ったら、どのような生活を送りたいか」
をヒアリングしながら、その方にあった聴導犬を育成します。