私たちの取り組み

補助犬法の枠から閉め出された介助犬の育成

2002年に制定された身体障害者補助犬補助犬法において、「盲導犬」「介助犬」「聴導犬」が「身体障害者補助犬」と定められました。
当時、この法制定によって介助犬として認められなくなった犬たちもいます。
しかし、これらの枠から外された犬たちを必要とする「障がい者」も大勢います。

そのような犬を要望される障がい者やそのご家族の声に、少しでもお応えできるよう取り組みを行なっています。

もちろん現行の法律においてこれらの犬は身体障害者補助犬補助犬法における補助犬ではありませんので、保証されたアクセス権もありませんし育成において公的資金の援助も得ることは出来ません。
しかしながら、盲導犬も介助犬、聴導犬も初めから認定されていたわけではありません。

多くの人に必要とされて数が増えて、その中で安全性と有益性が周囲の人に認められることによって、社会に認められるようになるのです。
将来的には、それらの犬たちにも身体障がい者を支える犬と同様のアクセス権が認めていただけることを願いつつ、まずはその第一歩を歩み始めています。

心療介助犬(エモーショナルサポートドッグ)

ヘルプマーク

「ほじょ犬法」の正式名称が「身体障害者補助犬法」であることからおわかりのように、「身体障害」以外の障がい者は対象から排除されました。
介助犬発祥の国アメリカでは、介助犬=サービスドッグとして、パニック障害や PTSDなどの精神疾患の人をサポートする犬も認められています。

パニック症の人のための「パニック症介助犬」や、自閉症などの発達障害がある児童とそのご家族のための「自閉症介助犬」など。
当協会では、精神障害者手帳をお持ちの方とそのご家族を対象に、 現行の法律対象外である「心のサポートをする犬」の育成を行なっています。

まだ取り組みを始めたばかりで研究段階ですので、当面は寄り添うことでの精神的サポートの出来る犬、すなわちエモーショナルサポートドッグの育成です。
今後は育成ノウハウなどを重ね、将来的には、心療介助犬としてパニック発作の抑止や軽減などの役割を担うことの出来る犬を育成したいと思っています。

ホーム介助犬・ホーム聴導犬

「身体障害者補助犬法」と、名称に「障がい者」の語を用いたことで、18歳未満である「障がい児」は対象から外されました。
ほじょ犬法が制定される以前は、独自に安全性と有益性を認めてもらって、 一緒に学校に通っていた介助犬もいたのに、です。

さらに、補助犬法はアクセス法であるとの観点から、「出歩かない」あるいは「出歩けない」障がい者も対象外となりました。

生活様態や、あるいは身体状況等により認定を必要としない障がい者、または、認定を受けることのできない身体障がい児のための、いわゆる「ホーム介助犬」や「ホーム聴導犬」についてもご相談ください。

もっと詳しく知りたい

エモーショナルサポートドッグや、ホーム介助犬、ホーム聴導犬、セラピー犬を、ご検討されている方は、簡単で構いませんので、なぜ検討されているのかをお問い合わせよりご相談ください。
後日、担当者よりご連絡させていただきます。
※内容によってはご返信いたしかねる場合がございます。ご了承ください。

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